2026.05.01【コラボ事例】

ZONe×ウマ娘、三度目のタッグ。ゲーム内アイテムの「現実化」と限定デザイン缶発売

サントリー食品インターナショナル株式会社は、エナジードリンクブランド「ZONe ENERGY」において、人気コンテンツ「ウマ娘」とコラボレーションした新商品「ZONe ENERGY TOUGHNESS GOLD(タフネス ゴールド)」を5月26日(火)より全国で発売する。
本コラボレーションは今回で3回目。回を重ねるごとに深化する両者の取り組みは、単なるIPタイアップに留まらない、IPの世界観を「味覚」と「視覚」で再現するマーケティング手法として注目したい。

■ゲーム内アイテムを再現した「タフネス30」風フレーバー

今回の目玉は、中身の開発コンセプトにある。作品内でキャラクターの体力を回復させる重要なキーアイテムとして登場するドリンク「タフネス30」をイメージした、「ZONe ENERGY TOUGHNESS GOLD」を共同開発した。
特筆すべきは、原材料へのこだわりだ。作品のテーマである「馬(ウマ娘)」にちなみ、にんじん汁を配合。さらにオレンジ果汁を加え、エナジードリンクらしい飲みごたえと、作品ファンが納得する「人参ドリンク」としてのリアリティを両立させている。 デジタルの体験をリアルの「味」に落とし込むこの手法は、消費者の「作品世界を体験したい」という没入感を刺激し、購買意欲を高める強力なフックとなるだろう。

■「描き下ろし」の希少価値を活かした全8種のパッケージ展開

パッケージには、ZONeの象徴である「ZONe状態(高い集中状態)」に入ったウマ娘たちのオリジナルイラストを採用。 「スペシャルウィーク」や「サイレンススズカ」といった人気キャラクター全8種類がラインナップされており、うち数名は今回のために描き下ろされた新デザインとなっている。
IPコラボにおいて「描き下ろしイラスト」は、既存の素材を流用したものに比べてファンからの支持が圧倒的に高く、コレクション需要を喚起しやすい。8種類という多層的な展開は、コンビニエンスストア等の店頭での棚占有率を高め、視覚的なインパクトを与えるとともに、複数買い(コンプリート欲求)を促す戦略が見て取れる。

■リピート購入を構造化する「シール&ポイント」キャンペーン

発売に合わせ、対象商品を購入してポイントを貯めると、限定グッズが当たる「ZONeを飲んでウマ娘のQUOカード&アクスタが当たるキャンペーン」や、店頭店頭に設置されたZONe店頭キャッシュバックPOPから、記載の二次元コードをスマートフォンで読み取り、その場で抽選に参加できる「ZONeを飲んでウマ娘特大タペストリー5点セットが当たるキャンペーン」なども実施する。その場で当落結果も実施されることで、ファンが「とりあえず1本」から「当たるまで買う」への導線を構築している。

■視点:なぜこのコラボは続くのか?

「ZONe」と「ウマ娘」の親和性は、ターゲット層の合致だけではない。「ZONe」が掲げる「没入」というブランドコンセプトと、膨大なストーリーを読み込みキャラクターに感情移入する「ウマ娘」のファン体験が、高いレベルで共鳴している点にある。
3度目となる今回の施策は、これまでの成功体験を踏襲しつつ、フレーバーの再現度を高めることで、より「作品愛」に踏み込んだ内容となっている。IPコンテンツに詳しくない企業の担当者にとっても、キャラクターを表層的に使うだけでなく、その「文脈(ストーリーや設定)」をいかに商品の機能(味や成分)に結びつけるかという点で、示唆に富むケーススタディと言えるだろう。


【商品概要】

  • 商品名: ZONe ENERGY TOUGHNESS GOLD
  • 発売日: 5月26日(火)
  • 価格: 190円(税別)
  • 販売エリア: 全国のコンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア等

(文/アニものづくり編集部)


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