2026.05.02【コラボ事例】

ライオン、国民的IP『ちびまる子ちゃん』とコラボ。「フロス」を親子のコミュニケーションへ昇華

ライオン株式会社は、同社のオーラルケア習慣普及の一環として、人気アニメ『ちびまる子ちゃん』を起用した限定WEB動画「毎日フロスはじまるよ~!」を5月1日(金)より公開しました。同時に、描き下ろしイラストを使用した限定グッズが当たるキャンペーンも開始しています。なぜ、ライオンは「フロス」という、習慣化が難しい商材のプロモーションに『ちびまる子ちゃん』を選んだのか。その狙いとマーケティング的価値を紐解きます。

■ ターゲットは「次世代の習慣を作る親子層」

今回の施策の主眼は、子供の頃からの「デンタルフロス(歯の隙間の掃除)」の習慣化です。 日本では歯ブラシによるブラッシングは定着しているものの、フロスの使用率は諸外国に比べ依然として低いという課題があります。特に子供にとって、フロスは「面倒」「痛そう」といったネガティブなイメージを持たれがちな行為です。
そこで白羽の矢が立ったのが、国民的人気作品『ちびまる子ちゃん』です。本作は放送開始から30年以上経つ長寿番組であり、現在の親世代が子供の頃から親しんできた「信頼感」と、現在の子供たちも視聴している「現役感」を併せ持っていることから選ばれたのでしょう。

■ 「日常」を描くIPだからこそ、習慣化の啓発に説得力

IP(知的財産)活用において、キャラクターの特性とブランドメッセージの親和性は極めて重要です。 『ちびまる子ちゃん』は、さくら家の何気ない日常や家族のやり取りを描く作品です。今回公開されたWEB動画でも、まる子や家族の日常の延長線上でフロスの重要性が語られています。
「特別なイベント」ではなく「日々の当たり前の生活」を象徴するキャラクターが推奨することで、ユーザー(親子)に対して「フロスも毎日の生活の一部である」という心理的受容性を高める狙いがありりそうです。
https://youtu.be/3QNoKWnSymk?si=Cevky1HyZCCLCRtd

■ 描き下ろしグッズで「自分事化」を促進

キャンペーンでは、本施策のために描き下ろされた限定デザインのポーチやタオルが用意されています。 単なるロゴ入りグッズではなく、IPのファンにとっても魅力的な「描き下ろし」という付加価値を付けることで、SNSでの拡散や店頭での指名買いを誘発します。
また、フロスそのものに馴染みがない層に対しても、「キャラクターのノベルティ」という入り口を作ることで、まずは商品を手に取らせるというファーストステップを後押することになるでしょう。

■ まとめ:ハードルを下げるための「国民的IP」の起用

習慣化のハードルが高い「予防歯科」という分野において、エンターテインメントの力でその壁を低くする。ライオンの今回の施策は、IPが持つ「親近感」と「教育的側面」を巧みに利用したキャラクターマーケティングと言えるでしょう。
「お勉強」になりがちな健康啓発を、いかにして「楽しい家族のひととき」に変えるか。その答えの一つが、世代を超えて愛される『ちびまる子ちゃん』というキャスティングにあったのではないでしょうか。


【キャンペーン概要】


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